久留米大学文学部同窓会久留米大学文学部同窓会

久留米大学中国会発足式

久留米大学中国会発足式

主催 久留米大学中国会発足式実行委員会
後援 中国人民対外友好協会/久留米大学/久留米大学連合同窓会/久留米大学北京事務所

2006年11月7日に北京の中国人民対外友好協会構内(旧伊大使館)で行われました。中国会の主旨として久留米大学では、現在全学生数約7千名の中に、留学生が約3百人在籍している。中でも中国人留学生が最も多い。学部・大学院を卒業した中国人留学生は、すでに3百人を優に超えている。中国に帰国した久留米大学元留学生を中心に、中国において久留米大学の関係者によるネットワークを構築し、親睦を図ると共に、日中の友好交流に資する組織を結成することになった。「久留米大学中国会」は、同窓生を中心に、在学生の保護者等、久留米大学関係者の方で入会希望者をすべて会員とする、中国における拡大したネットワーク組織となるということです。

発足会では、日本側からは駐中国大使、東京・一橋等8大学の北京事務所関係者や久留米大学からは学長をはじめとする大学関係者、また同窓会からは商経の宮原会長、法学部からは折戸会長、文学部からは林田副会長が参加し、中国側からは政府関係者・提携大学や企業の関係者、元久大留学生などで100名を越える出席者で盛大に行われた。

第一部 式典 16:00~17:30

  • 開式の辞
    発足式実行委員会 王 橋氏

    (元留学生、現久留米大学北京事務所代表)
    関係者各位に謝意を述べられ、また会の発足の喜びや中日の友好に寄与したいと表明される。

  • 元留学生を代表しての挨拶
    陳暁春・湖南大学教授

    留学生は交流の重要な役割を果たしており、我々はその経験に基づいてもっと中日友好交流に貢献していきたいなどと述べた。

  • 挨拶 久留米大学国際交流センター所長
    狩野啓子文学部教授

    2006年4月より所長に就任。挨拶では、中国発足式までの経緯や意義を述べられ、また久留米大学側からの参加者を各自紹介された。

  • 祝辞・講演 薬師寺道明学長
    講演では、パワーポイントを使われ久留米大学の歴史や現状を説明され、またご自身が1983年にハルピン医科大学に招聘された等中国とのかかわりを説明され、最後に「これから先中国の皆さんと久留米大学が永遠に良き友人として仲良くしていきたいと思います」と述べられた。

  • スピーチ 中国留学中の現役久留米大学生  経済学部3年 品田 文さん
    2006年9月から北京第二外国語学院に留学中。留学して2ヶ月での生活習慣などでの戸惑いやなかなか言葉の把握ができないことなどの苦労話やその中での日本語学科の中国人の温かなフォローの感動や他学科の人たちも留学生に対して文化など理解してくれる姿勢があるなどと発表した。

第二部 祝宴 18:00~20:00

  • 祝辞 中国社会科学院学術委員会
    郭永才秘書長(副大臣)

  • 祝辞 中国人民対外友好協会
    李小林会長(副大臣)

祝辞 在中国日本国大使館 宮本雄二特命全権大使
「久留米大学は学術交流を長くやってこられた。いい学生を教育していただいて、そして中国に戻り中国に貢献するということを成し遂げていただいた。日中両国にとって説明するまでもありません。極めて重要なことであります。先日安倍総理が訪中を成功された。共同声明を発表したその中で日中関係は、アジア・世界の安定・繁栄のために必要であると両国首脳は一致しました。両国がその責任を果たさなければならないことを認めたことは嬉しいことです。私の結論としてその大事な二国間関係をどうするかというと、交流を強化し、相互理解を強化し、そうすることを通じてその部分の基礎を固めるということです。私が心から期待することは、人の交流の基礎は久留米大学が行っておられるような人の交流であり、学術交流であり、それを更に超えて幅広い分野で強く交流をすすめていただきたい。」等と述べられた。

  • 宮原岩政商経同窓会長の音頭で乾杯

  • 中国音楽院大学 学生代表民族楽器演奏

  • 食事を交えながら歓談

  • 薬師寺学長御夫妻を中心に記念撮影

  • 中国での体験談に聞き入る

  • 原田康平経済学部長の閉会挨拶

この式典でスピーチした現在留学中の経済学部3年の品田さんに後日、
メールにて中国留学中の体験談などの文章を送ってもらいましたのでご披露いたします。

約4ヶ月前、ワクワクする気持ちと不安と色んな気持ちが折り混ざる中、中国の首都空港(北京空港)に到着しました。初めての海外で、全てが新鮮でした。来たばかりの頃は中国語がまだ話せなかったので、本当に生活していけるのか不安でしたが、現在留学して4ヶ月が経ち、毎日楽しく充実しています。 私は久留米大学の経済学部3年に在籍しています。1年の頃から外国語として中国語を勉強し、ちょうど1年が終わる頃にゼミの先生から留学制度の話を聞き、留学を考えるようになりました。そして3年の9月から私の大学と協定校である北京第二外国語学院(二外)へ留学しています。この場を借り北京の事を少し紹介しようと思います。

北京に来たばかりの頃困ったのが、電話のかけ方でした。中国の電話はプリペイドカード式で携帯もカードを使い料金を入れる方法です。電話カードを買って、カード番号とパスワードを入れ、かけたい人の電話番号を入れます。当然、中国語で説明が流れるので最初は全く分からず、国際電話をかけるだけでもかなりの時間を費やしてしまいました。又、北京は空気があまり綺麗ではありません。空港に着いた時も遠くが曇っている感じです。今日は曇りと思っていたら毎日そんな感じでした。特に冬の時期は風が強い日が多く喉が痛くなったり咳がひどくなったり、風邪を引きやすくなります。北京の気候に慣れてない外国人は風邪を引くとなかなか完治するのに時間がかかるようです。そして今の時期、とても乾燥しています。この時期にこちらへ来るならば、ハンドクリームやボディーローションが必要だと思います。日本よりも湿度が低いため特に乾燥を気にする人は気をつけた方が良いと思います。

そして、生活上大切なのが食べ物です。中国へ旅行をしたことがある友人は食事が合わないとよく言っていました。確かに、食事が合わず体調を崩す人はいますが、ほとんどの留学生は元気に暮らしています。中華料理は日本で食べる中華料理よりも辛いかもしれません。日本の中華料理と同じ物は頼めばちゃんと出てきます。中華料理屋に行き驚いたのは、料理の種類の多さと安さです。「チャーハン」1つにしても10種類以上有る店もあります。メニューの値段は5元~20元位の料理が多く特に大学の中の食堂はとても安いです。そして、北京などの北の地域では餃子と包子(小さな肉まん)がとても美味しいです。北の地域の人達は良く食べます。餃子は一般的に水餃子です。これは初めて大学の食堂で食べた時、手作りの皮の中から肉汁が出てとても美味しく友達と感動したのを覚えています。餃子も種類が豊富で何十種類もあります。基本的なのは豚肉と白菜の水餃子だと中国人の友達が言っていました。包子は露店や小さなお店など餃子よりは売っている場所を良く見かけます。基本的に豚肉と葱が一般的でこれもほとんどが手作りで店により違う具が入ったものもあります。ちょっとお腹空いたと言う時に歩きながら食べる光景を良く見ます。

美味しい物も大切だと思いますが、中国へ来たなら帰国の時のお土産も大切なうちの1つだと思います。私が良いな~と思ったものをいくつか挙げてみます。1つは、中国といえばパンダです。パンダグッズはいろんな場所に売ってありますが、北京動物園の中にあるパンダグッズは比較的安くぬいぐるみも小さいサイズから大きなサイズまであります。もう1つはパンダクッキー。1つ1つのクッキーがパンダの形をしていてとても可愛いです。「友誼商店」という場所で売っています。空港にも有るようですが値段が高いようなのでこちらで買うほうが安いそうです。2つ目は中国茶です。ジャスミン茶、花茶、鉄観音茶、プアール茶など中国茶は結構知られていると思います。お茶屋さんに行くと試飲させてくれたりもします。お勧めは、花茶です。お湯を注ぐと丸くなっている茶葉が開き中から花が出てきます。とても綺麗です。中国のお茶は1回きりではなく良いお茶ほど何度飲んでも香りが残り美味しいです。北京でよく見かけるのは「天福茶」というお茶屋さんです。王府井という場所のデパートの中にあります。ここではお茶は勿論、お茶を使ったお菓子も売っています。しかし、お茶屋は結構色んなメーカーがあるので、色んな所へ行って自分の好きな味を探すのも良いと思います。3つ目はオーダーメイドで作って貰うシルクの小物のお店です。自分の好きな生地を選びポーチ、名刺入れ、テーブルランナーなど作ってもらいます。値段は35元位からあるそうです。「北京芙蓉糸曼商貿有限公司」という会社です。(電話番号は139-1010-9447、日本語可)

色々書いてきましたが、外国に行き充実した生活をする為にはその地域に合った生活をすることが大切だと思いました。生活を始めた頃は慣れていない為不便と感じる事もありましたが理解しようとする事が早く慣れるコツだと思います。旅行で来る場合には旅行のツアーも良いですが、お勧めしたいのは中国に住んでいる友人を訪ねて旅行するのが良いと思います。その土地を知っている人だと良いお店や飲食店の情報も多いと思います。日本には無い物もあるし観光する場所も沢山有ります。今、北京は2008年北京オリンピックに向け更に変化しています。私は中国へ来る前、ここまで都市化しているとは思っていなかったのでびっくりしました。これからはもっと発展して外国人の観光には良い環境となると思います。人から聞く情報も大切ですが、自分の目で見て感じた方が良く分かります。私もまだ知らない場所を色々と探検しようと思っています。是非中国へ来て見てください。

(2006年12月末・記)